- 犬は甘えるとどんな仕草をするの?
- 甘えてくるのはなんでなの?
- 甘えられた時はどんな対応をするのが正解?
こんな疑問をお持ちのあなたへ
目次
犬が甘えている時に見せる仕草
それでは早速、本題である犬が甘えている時に見せる仕草について紹介していきます。
身体をスリスリさせてくる

愛犬が体をすりすりしてくるタイミングってないですか?
この体をスリスリさせる行動は甘えている行動の一つです。
体全身を飼い主に預けているイメージですね。
甘えたい気持ちが強くなればなるほど寄っかかる強さは強くなっていきます。
初対面の人にスリスリすると「今日会ったばかりなのにもう甘えたがっているの!?」とびっくりするかもしれません。
しかし、これは「犬流のあいさつ」になります。
拒絶せずに受け入れてあげることでその子と仲良くすることができるでしょう。
(仲良くなるために必要なことはもちろんこれだけないですが…)
「く〜ん、く〜ん」と鳴く
犬は「ワンワン」と鳴くイメージが強いと思います。
しかし、甘えている時は「く〜ん、く〜ん」と少しか細い声で鳴くのです。
- ワンワン:強い要求(遊べ!ご飯をくれ!など)
- く〜ん、く〜ん:甘えている
- ガルル:威嚇。裏には怖いという感情が隠れていることがほとんどです。
- 不安そうなく〜ん:不安や服従。家に帰った時にこれを見せた時は寂しさを伝えると同時に服従の意味も込められています。
こんな感じですね。
く〜んと鳴いて甘えている時は子犬の頃を思い出しています。

「昔これでかまってくれたな…」また試してみよう!みたいな感じですね。
後ろをついてまわる
飼い主の後ろをトコトコついてまわるのも甘えたい気持ちを表現した行動です。
ただこの行動は甘えたいということ以外を伝える時にも見せるものです。
例えば以下のようなことです。
- 遊んでほしい
- ご飯が欲しい
- 散歩に連れて行ってほしい
こんな感じですね。
上記を見ればわかりますが、この行動をする時は飼い主がすべきことで足りてないことがある場合です。
これだけ複数の意味を示す可能性があっても飼い主なら大体こんなことを伝えているのかなというのがわかると思います。
それを汲み取ってあげ、対応することで愛犬は「この人は伝えればわかってくれる人なんだな」と思い、安心します。
顎を乗せてくる

愛犬が顎を乗せて上目遣いで見てくることはないですか?
これも甘えている行動で、甘えたいの欲求レベルとしてはかなり高いものになります。
そのため、この行動をされたからといってすぐにかまうことはおすすめしません。
ワガママな性格になってしまう可能性がありますからね。
この場合は、「他に何かさせてそれに対して褒めてあげる」のが良いです。
例えば以下のような感じですね。
- お手をさせてできたから撫でて褒めてあげる
- おすわりをさせてできたから撫でて褒めてあげる
こんな感じですね。
とにかく、「自分が強いアピールをしたからかまってもらえた」と思わせずに「〜ができたからそれに対して撫でてもらえた」と思考を変換させてあげることが大切です。
前足を乗せる
これは顎を乗せるのと少し似ていますね。
「もっと僕を見て!」「もっと僕に注目して!」といったアピールですね。
普段のスキンシップの時間を見直してみましょう。
この行動を見せるのはこんな時ですね。
- 飼い主がスマホをいじってばかりいる
- 飼い主がテレビに釘付け
- 家族でずっと会話をしていて仲間に入れてもらえない
こんな感じですね。
ちなみに、以下の記事では悲しい時に見せる行動について詳しく紹介しています。

ただこの前足を乗せるという行動は以下のような場合は「助けて..」「不安だな..」というSOSのサインになります。
- 外で雷などの大きな音が鳴った時
- 知らない来客があった時
- 動物病院に連れて行かれた時(以前怖い思いをした)
こんな感じですね。
この場合は「抱きしめる」「声を掛ける」などして愛犬を安心させてあげましょう。
もちろん不安になってしまう要素を取り除いてあげることがベストですが…
お腹を出す
お腹を出すというのは主に以下のようなことを伝えています。
- 甘えたい
- その場所がとても安全でリラックスできている
- 謝罪や降参
こんな感じですね。
色々と意味がある行動ですが、その中の一つに甘えたいというものがあります。
その場合はお腹をなでなでしてあげると喜びます。

お腹は普段自分で触れないので、撫でられると「気持ち良い」と感じるためですね

では、そんな複数の意味がある行動ですがどうやって見分けるのでしょうか?
ズバリ見分け方は以下のようになります。
- 甘えている、リラックスしている:全身の力が抜けていて足がだらんとなっている。寝ていることも。
- 謝罪や服従:身動きをせずにじっと固まっている
こんな感じですね。
正直、真逆の意味なのでその時の状況でほとんどわかります。
犬同士が向かい合った時に片方の犬がお腹を見せた時は「敵意はないよ」と伝えていて、謝罪や服従と似たようなことを意味しています。
ベットで一緒に寝る

皆さんは愛犬と一緒にベットで寝ていますか?
飼い主が寝ようと思ってベットに入ると「もぞもぞ」と愛犬も潜り込んでくることがあります。
これも甘えたい気持ちを表現したものです。
一緒に寝ることが当たり前になっている犬は寝る時間になると寝室と飼い主を交互に見て「まだ寝ないの?」とアピールしてくることがあります。

体内時計がめちゃくちゃ性格な犬ならではですね!
ベットの周りを右往左往と歩き回るのも眠いけど飼い主が来るのを待っている行動です。
一緒に寝たい気持ちが強いんです。
ベットは飼い主の匂いが強く染み付いているので、飼い主のことが大好きな犬にとっては一番の安眠スポットだったりするんです。
一緒に寝るのは良くない!と言われることもありますが、一緒に寝ること自体は全く問題ないです。
ただ、寝返り時などに怪我をさせないようにある程度広さのあるベットを使うというのは最低限必要なことです。

ただ、愛犬が常に近くにいてくれるのは飼い主にとっても安心できますよね…
おもちゃを持ってくる
おもちゃを持ってくるのも一種の甘えたいサインです。
一緒に遊びたいというニュアンスが強いですが…
この時はわざとおもちゃを飼い主の手に当てるような仕草を見せることもあります。
持ってきたおもちゃで遊んであげましょう。
犬がお気に入りのおもちゃを持ってきたのは良いものの全然離してくれないということはないですか?
これは遊びたいから持ってきているわけではありません。
大好きな人と大好きなものを共有したいという気持ちを表現した行動になります。
人間の子供が母親の元にお気に入りのものを持ってきて「かっこいいでしょ!綺麗でしょ!」と言っているのと同じようなイメージです。
この場合は、「すごいね!」などと笑顔で声をかけてあげるだけで良いです。
ちゃんと気付いていることを伝えてあげることが大切です。
おもちゃを持って行ったのに遊んでくれない!となると、吠えたり噛んだりと強いアピールをすることもあります。
これには絶対に応えてはいけません。
噛んだら要求が通るという認識はさまざまな事故につながる可能性があるためです。
しっかりメリハリをつけて要求に応えることを意識しましょう。
そもそもなんで甘えるの?
では、なぜ犬は飼い主に甘えるような行動をするのでしょうか?
その理由をいくつか紹介していきます。
スキンシップ時間が足りていない
まずは、愛犬と向き合う時間が足りていないというものです。
寂しさが甘えたいという欲求を強めています。
飼い主の都合でなかなか時間が取れないこともあると思いますが、犬はその事情を汲み取ることがなかなか難しいです。(表情から少し察してくれる子もしますが…)
そんな中で愛犬に寂しい思いをさせないためには以下の点を意識することが大切です。
- 休日にかまいすぎない(平日とのギャップに苦しむため)
- 出かける時に別れを惜しまない(飼い主が外出した時の孤独感が何倍にも膨れ上がるため)
- スキンシップ時間は愛犬だけに集中する(携帯をいじりながらだと携帯に嫉妬しまい逆効果であるため)
こんな感じですね。
強い甘えたいアピールは寂しい思いをさせすぎていることがほとんどです。
上で述べたことを意識してみると良いでしょう。
赤ちゃん返りしている

犬も人間のように赤ちゃん返りすることがあるんです!
子犬のことは自分のことだけを見てくれたのに…と思い赤ちゃん返りすることがあります。
そして、子犬の頃にしていた鳴き方やアピールをすることが自然と甘える行動になっているのです。
赤ちゃん返りした時はそれを示すさまざまな仕草を見せます。
この記事で紹介しているので併せてご覧ください。

病気を患っている
犬は病気を患っていたり、怪我をしていたりと不調の時に甘えてくることがあります。
これは体調が良くないということに気づいて欲しいからというのが理由です。
もっと僕を見て!というのが気づいて!という意味に変わるわけです。
もちろん、愛犬を死なせないためという意味でも体調不良に気づいてあげることは大切です。
ただ、そのことに加えて信頼関係にも大きく影響を及ぼします。
犬は体調が芳しくないと自分では理由があまりよくわからないため「恐怖」を感じます。
そんな時に異変にいち早く気づき、動物病院に連れて行くなどの対応をしてくれる人が近くにいるととても心強いですよね。
ただ、これは日々愛犬をしっかり観察していないとなかなか気づくことができません。
いざ!という時のためにも愛犬をしっかり観察してあげましょう。
ちなみに、Youtubeに投稿した以下の動画で体調不良の時に見せる仕草について詳しく紹介しているので併せてご覧ください。
まとめ
愛犬が甘えてくると全ての飼い主が「かわいいな〜」と思うでしょう。
しかし甘える理由を知ると、しっかりスキンシップ時間は確保できてる?体調は万全?を気にしてあげる必要があることが伝わったと思います。
もちろんその子が元々の性格上とても甘えん坊という場合は一般的なスキンシップ時間を確保していたとしても甘えたいアピールを見せることがあるでしょう。
それは普段からよく一緒にいる飼い主だからこそ分かることです。
その子に適したスキンシップ時間を確保するよう意識しましょう。
また、アピールの仕方(噛む、吠えるなどですね)によってはすぐに反応してはいけない場合もあります。
甘えたいアピールにすぐ応えることが必ずしも愛犬のためになるとは限らないのです。
- まずはなんでその行動をしているのかを考える
- 原因がわかったらその問題を取り除くことを意識する
- 甘えたいアピール自体に対してもしっかり応えてあげる(場合によりますが…)
こんな感じですね。
少なくとも、甘える時の行動が可愛いからと意地悪をするのは絶対にダメです。
よく、食べ物をおねだりする仕草が可愛いからと、食べ物をちらつかせてあげない人もいますが、これと同じです。
ただただ愛犬にストレスを与えてしまいます。
犬は飼い主の気持ちを理解して寄り添ってくれることがあります。
飼い主も愛犬のことを考え抜いた行動をしてあげましょう。