- 私って愛犬に嫌われてないかな?
- 犬って嫌いな人にどんな仕草を見せるの?
- 愛犬に嫌われている気がするんだけどどうしたらいいんだろう…
こんな疑問をお持ちのあなたへ
目次
犬が嫌いな人に見せる行動
では早速犬が嫌いな人に見せる行動について紹介していきましょう。
触れた時にあくびをする


あくびは眠い時だけに見せるものではないのを知っていましたか?
実はあくびはストレスサインの一つでもあります。
そのため、嫌いな人に触れられるという行動は犬にストレスを与えてしまうためあくびをすることがよくあります。
この場合は、触り続ける行為は絶対にだめです。
あくびのようなストレスサインは他にもあります。
例えば以下のようなものです。
- 体をかく
- 前足を舐める
- 自分の尻尾を追いかける
- 耳や尻尾がだらんと下がる
こんな感じですね。
ストレスサインが見えた時はその行動を継続せずに一歩引いて様子を様子を見ることが大切です。
撫でると固まる

撫でた時に犬が「ピタッ」と固まることはありませんか?
これも、その撫でている人のことを苦手としている可能性が高いです。
「早くこの時間が終わってほしい」という気持ちを表現した行動ですね。

これもかなりストレスがかかってしまっています…
この「固まる」という行動は犬同士で向かい合った時にどちらかの犬が見せることもあります。
この時はこんな意味を示しています。
- 攻撃するつもりはないから仲良くしよう
- 降参!攻撃しないで…
こんな感じですね。
どちらとも「平和にこの状況を終わらせたい」ということを伝える行動で、平和主義な性格の子がよく見せます。
ドッグランなどで愛犬が他の犬にこの行動を見せているにも関わらず威嚇されている時は飼い主が抱っこするなどしてその子を守ってあげてください。
威嚇していないのに唸られたり吠えられたりしたら愛犬としてはどうすれば良いか分かりません。
こんな時に手を差し伸べてくれる飼い主は犬からしてもとても心強いです。
犬は他の犬に威嚇されたり追いかけられたりした時に「逃げたい!」という一心で飼い主の後ろに隠れることがよくあります。
そんな時はこれらのことを意識しましょう。
- 堂々としている(一緒に怯えたりしないように注意)
- 無理矢理触れさせようとしない(本当に怖いのになんでわかってくれないんだ…と思ってしまいます。)
こんな感じですね。
「慣れさせることが大切」という考えから後ろに隠れてきた愛犬を無理矢理前に出してしまう飼い主も少なくないです。
ただ、これは犬に恐怖を与えてしまうだけです。
怯えてあげる犬に何かを無理矢理強要することはしないように注意しましょう。

ドッグランで他の犬と触れ合えなかったら社会科は諦めないといけないの?
中にはこのように思う飼い主もいるでしょう。
もちろんそんなことはありません。
この場合は「飼い主の友人・家族などの飼っていると触れ合わせる」のが最も効果的な手段です。
これは、「犬は飼い主が仲良くしている人や犬を安全だと思う」からですね。
飼い主はドッグランで出会う知らない人よりも、家族や友人・またその犬の方が仲良さそうに触れ合うと思います。
その様子を見た犬は「この子たちは飼い主とも仲が良いし、きっと安全なんだろう」と考えます。
ぜひ試してみてください。
頭を撫でようとすると後退りする

犬の頭を撫でようとした時に後退りされたことはありませんか?
これはその人のことに対して「嫌い・信用していない」などの気持ちがある可能性があります。
犬は元々頭を覆われるのが苦手です。

人間でも自分より大きな存在に頭を覆われることを想像すると怖い気持ちになる気がしますよね?
その結果、本能的に後退りするのです。
ちなみに、大好きな飼い主などの場合は安全が確保されているので純粋に「嬉しい」と感じます。
今回、話題に上がっている「撫で方」ですが犬と仲良くなるためにはとても大切です。
初対面であれば尚更です。
ポイントを一言で言うと「怖くない」撫で方をすることが重要です。
具体的には以下のような点を気を付けてあげると良いです。
- 犬が見える場所を撫でる(顎下など)
- 撫でる前に匂いを嗅がせてあげてから触れる
こんな感じですね。
ちなみに、初対面の犬に匂いを嗅がせる時は「手をグー」にして嗅がせるのが良いです。
これは、手のひらを上に向けていると犬は「何かされるかも」と構えてしまうためですね。
呼んだ時に全く来ない


愛犬を呼んだ時に来てくれますか?
呼んだ時に来てくれないというのは嫌われている可能性が高いです。
当然、嫌いな人と関わりたくないので聞こえているけど聞こえていないふりをしています。
しかし、この「呼んでもこない」という行動は場合によって意味が変わるので注意が必要です。
まずは、「ただ一人時間を満喫しているだけ」の可能性があるということです。

人でも「一人の時間が大切!」という人は多いですよね?
そんな感じで犬も一人時間が好きな子がいます。
この場合は、嫌いじゃなくても来ないことはあります。
そんな時は無理矢理構わずに、一人の時間を優先してあげてください。それが原因で嫌われてしまう可能性もあるからですね。
また、高齢化に伴い耳が聞こえにくくなり全く聞こえていないという場合もあります。
この場合は、散歩に行きたがらないなど他の部分でも違和感を感じるでしょう。
名前を呼んだ時に来なくても以下のような仕草を見せていたら逆に「大好き・信頼」を示す行動になります。
- 耳をピクッとだけ動かす
- しっぽを一振りだけする
これはどちらも「聞こえていることを伝えるため」の行動です。
信頼している飼い主にはこれで伝わると思っています。

親が子供よ呼んだ時に「は〜い」と返すような感覚ですね
ご飯中に目が合う

ご飯中の愛犬を見る度になぜだか目が合うというのはあまり信用されていない可能性が高いです。
犬が信頼していない人の前でご飯を食べる時はキョロキョロしながら食べます。
「取られるかも知らない…」と思っているためですね。
その結果、頻繁に目が合うということが起きるのです。
逆に周りを全く気にせずに一心不乱にご飯を食べるのは飼い主を信頼しきっている証拠になります。
取られるはずないと思っているので周りを気にせずご飯だけに集中できています。
ご飯中に信頼されているかを確かめる方法は他にもあり、以下の記事で紹介しているのでぜひ併せてご覧ください。

嫌われないために気をつけるポイントは?
でも、そもそも犬に嫌われたくはないですよね?
そんな時に気をつけるべきポイントをいくつか紹介していきます。
かまいすぎない
嫌われてしまう行動の中で、犬のことが好きすぎる人がよくしてしまう行動がこの「かまいすぎる」という行動です。
先ほども述べたように、犬も人間同様「一人の時間が必要」です。
犬が好きすぎる人ほどそのことを忘れて「とにかく愛犬と触れ合いたい!」とかまいすぎてしまうことがよくあります。
以下の点を押さえておきましょう。
- 犬は本来かなりの時間を睡眠に費やす
- 留守番時に不安になりすぎないために一人遊びに慣れさせる必要がある
- 誰にも邪魔されず一人のんびり日向ぼっこが至福の時間だったりする
こんな感じですね。
犬とのスキンシップは大事ですが、自分の気持ちだけを押し付けて一方的に触れ合うのは間違っているので勘違いしないように注意しましょう。
接する時は横から
初対面の犬と接する時は、体の側面から接近することがとても大切です。
正面だと警戒されてしまうためですね。
この「接近の仕方」については以下を意識すると良いです。
- 正面ではなく側面から近づく
- 覆いかぶさるような動作は避け、低姿勢になった状態で近づく
- 目をじっと合わせない状態で近づく(犬は知らない人と目が合うと喧嘩を売られていると感じるため)
こんな感じですね。
人と同じで犬も第一印象が大切です。それが一番出てくるポイントは接し方です。
犬の気持ちを考えた近づき方をしましょう。
いきなりを避ける
犬がなつく人の特徴の一つに「落ち着きがある人」というものがあります。
これは子供のように予測のできない行動をする存在を恐れるためです。

「何をされるかわからない」という恐怖心が膨れ上がりますもんね…
そのため、いきなり触れたり、いきなり動いたり、いきなり大声を出しなりなど「いきなり」を避けましょう。
大事なことは「まず声をかけること」です。
そこにいるということがわかれば犬は心の準備をすることができますからね。
香水をつけない
犬は嗅覚が人間よりもはるかに優れています。
そのため、人工的な匂いがきつい人はその人がそれだけ優しかったり犬に行動を理解していてもなかなか近づきません。
というか、近づくことができません。
犬と仲良く接したいのであれば人工的な匂いは身に纏わないように注意するべきです。
ではどんな匂いが苦手なのでしょうか?
いくつか紹介します。
- 香水の匂い
- タバコの匂い
- アルコールの匂い
- アロマの匂い
- 柔軟剤の匂い
こんな感じですね。
実は「柔軟剤の匂い」もあまり得意ではありません。
人間が「ほんわか」と表現する香りも嗅覚が良すぎる犬には強烈な匂いであることを理解してあげてください。
犬と接するときは「自然に体から発せられる香り」で近づきましょう。
カーミングシグナルに気づいてあげる
このブログで紹介している「意味を伝える犬の行動」は別名カーミングシグナルとも呼ばれています。
犬は喋ることができない分このシグナルによって気持ちを伝えます。
そのためそのサインの意味を理解し求めている行動ができれば当然犬はその人のことを好きになるし、信頼関係もどんどんと築かれていきます。
ざっくりいうと、まずは以下のようなことがわかると良いですね。
- その子はどんなことが苦手なのか
- その子は何をしている時が一番幸せなのか
- 社交的な性格なのか、内向的な性格なのか
- 犬と人それぞれに対する適応力はどの程度か
こんな感じですね。
特に最後に述べたものに関しては最初の接し方に大きく影響します。
他の犬や人との触れ合い方やカーミングシグナルからその子がどの程度人や犬に対する適応力があるのか判断してからスキンシップをとりましょう。
まとめ
犬に嫌われていることがわかってしまうと少し辛い部分もあるかもしれません。
ただ、それをわかっていればその後の行動を変えることができます。
触れた時にストレスサインを出していることに気づかずに触り続けてしまうとどんどん嫌われていってしまいます。
しかし、そのサインに気づき、一歩引くことで犬は自然とその人の匂いや存在に慣れてきて近づいてきてくれるかもしれません。
その機会を失わないためにも犬が嫌いな人に見せる行動というのはしっかり知っておく必要があるのです。
ただ、やはり最初から嫌われないことがベストですよね?
そのために今回の記事の後半で紹介した「嫌われない行動」を意識してください。
また、以下の記事では犬になつかれる人の特徴についても詳しく紹介しているので合わせてご覧ください。

また、今回の記事で紹介した「あくび」のようなその行動だけで複数の意味合いを示すものも多くあります。
その時に重要なことは「仕草×状況×環境」で判断することです。
仕草一つに着目するのではなく、誰と接している時に、どこにいる時になど複数の条件との掛け合わせで考えてあげると良いでしょう。
また仕草だけでも複数が重なることで意味が特定できることもあります。
あくびをしている時に耳としっぽを垂らしガクガク震えていたら「不安」であることがわかると思います。
そのように一つだけではなくいくつかのものを組み合わせて判断しましょう。
愛犬のサインを見逃すことなく理解し、人と話すように犬と話すことができるように頑張りましょう。