- 犬に手をぺろぺろ舐められるんだけどこれって何を伝えているの?
- 舐められるのって大丈夫?
こんな疑問をお持ちのあなたへ
目次
正直この動画は「手を舐める」ことには限定していませんし、その分そこまで細かく解説もしていません。
主に、〜を舐めた時は、〜を意味するという内容を紹介しているので手に限らず舐める理由を知りたい人はぜひこちらをご覧ください。
犬が飼い主の手を舐める理由

では早速、本題である犬が飼い主の手を舐める理由について解説していきます。
「ありがとう」を伝えるため

犬は飼い主に「ありがとう」を伝えるために手を舐めることがあります。
なぜなら、沢山のことを「飼い主の手」を介してしてもらっているためですね。
例えば以下のようなものです。
- ご飯をくれるのも手
- 遊んでくれるのも手
- 散歩してくれるのも手
- トイレシートを変えるのも手
こんな感じですね。

こう見ると「確かにどれも飼い主の手が関係しているな」と思いますよね。
これらを日頃から観察している犬は手を労うために「ぺろぺろ」と舐めるのです。
例えば、飼い主が手で叩くなどの愛犬を怖がらせる行為を日頃からしてしまっている場合は「ありがとう」のぺろぺろは見せません。
また、この意味で仕切りに手を舐める時は同時に以下の仕草を見せていることが多いです。
- 体の力が抜け、表情がリラックス
- 尻尾にも力が入らずダランとしている
こんな感じですね。
この行動をされたら「こちらこそありがとう」と声をかけてあげましょう。
愛犬とは信頼しあった関係になれるでしょう。
声をかける時のポイントは、「表情は緩く笑顔で、声のトーンは少し高い」ことです。
ちなみに大好きな人には他にどんな仕草を見せるのかな?と気になった方はこちらも合わせてご覧ください。

「次は容赦しないからな!」を伝えるため


次は容赦しない…なんだか怖い…
これはあまり良くないことに加え、少し怖い意味合いを含んだ行動です。
犬は手に噛みついた後に舐めることがあり、この場合は「次は容赦しないからな!」という意味を示す行動になります。
多くの飼い主が「ごめんね」かなと勘違いしてしまう行動です。
この場合は以下の行動をするように心がけましょう。
- 舐める行為はすぐにやめさせる
- その場からいなくなり愛犬に「噛む→舐める」をすると良くないことが起こると思わせる
- 本来は噛んだ時に対象におもちゃに移すか、その場からいなくなる
こんな感じですね。
今回のような明らかに良くない行動を見せた時は「それをしたら良くない事が起こる」と認知させる事が大切です。
そのためには上記の「その場からいなくなる」以外でも以下のことをしてみましょう。
- 愛犬のことをかまわない
- 怒鳴らないものの、「気分が良くないこと」は表情で伝える
こんな感じですね。
ただ、愛犬が興奮してしまって全然コントロールが効かない時は、上記のように対象をおもちゃに移すかおやつに移すかなどの対応をしてあげましょう。
「もうやめてよ」を伝えるため

犬は「拒絶」の意味で手をぺろぺろと舐めることがあります。
これは嫌いな人・苦手な人に触られそうになると見せる行動です。
この行動を見せている時にスキンシップを続けてしまうと最悪噛みつかれることもあります。

この「拒絶行動」は手を舐める以外にもあるんです
以下のようなものですね。
- 触った時に固まる
- 目を逸らす
- 尻尾と耳を下げる
- 唸る・吠える
- 逃げる・隠れる
こんな感じですね。
上記を見てもらえればわかりますが、犬が拒絶を示す時は2パターンに別れます。
- 怯えて現実逃避
- 自分を大きく見せようと攻撃
もし、愛犬が「自分を大きく見せようと攻撃」タイプである場合は他の犬や人と触れ合う時に注意深く見ておく必要があります。
と同時に日頃のトレーニングでしっかり愛犬を落ち着かせるすべを持っておきましょう。
ちなみに、嫌いな人には他にどんな行動をするの?と思った方は以下の記事をご覧ください。
かなり細かく書いてます。

「大丈夫、僕がついているよ」を伝えるため

犬は飼い主のことが大好きであれば、表情から感情を感じ取ることができます。

大好きな人は日頃からよく観察しているためですね
そのため、飼い主が悲しんでいたり辛そうにしているとそばに寄り添って「僕がついてるよ」と手をぺろぺろ舐めることがあります。
ただ、あまりにも「辛い・悲しい」のようなネガティブな感情が続いてしまうとそれが犬に移ってしまい犬が体調を崩してしまう可能性があります。

犬は「共感性」の高い生き物だからですね
その逆も同様で、飼い主が楽しい気持ちでいるとそれを見た犬も「楽しい!」とポジティブな気持ちになることができます。
そして、自分がポジティブになれる人の近くに居たいと思うことから自然となつかれる傾向にあります。
犬は飼い主が悲しんでいる時以外にも以下のような時に寄り添ってくれます。
- 妊娠した時(嗅覚が優れていて、女性ホルモンの変化に気づくことができるため)
- 苦手な人が前にいる時(怯えてる飼い主を見て「守らなきゃ!」と思うため)
こんな感じですね。
妊娠した時も匂いの変化に反応してという部分もありますが、そんな状態の飼い主のお腹を守ろうという側面もあります。
なので、どんな行動も「飼い主のことは僕が守る!」という気持ちから見せる行動なんです。
犬は、不安な飼い主に寄り添るという意味合いから手を舐めることがわかってもらえたと思います。
もちろんその意味もあると同時にちょっと意外な理由も含まれていることがあります。
それは「手がしょっぱくて美味しいから」です…

しょっぱいから舐めてるの…!?
人は緊張したり、恐怖で気持ちがいっぱいになってしまうと手汗をかきますよね?
実はそれが美味しいというのも舐める理由の一つなんです。
「ちょっと残念」と捉えるか「可愛らしい」と捉えるかは飼い主次第です。
まとめ
手を舐める理由は複数あることが伝わったと思います。
時には感謝を伝えていたり、時には拒絶をしていたりと伝えているメッセージの幅は広いですが、それ以外の行動やその時の状況の組み合わせで理由を特定できるようになると良いでしょう。
舐める場所ごとの意味を知りたい人はこちらも合わせてご覧ください。

補足ですが、犬は飼い主の手と同様に飼い主の足も舐めることがあります。
これはほとんどの場合が「しょっぱいから」です。
そのため、飼い主が帰宅した時によく見せる行動の一つですね。
ただ、帰宅したばかりの足はどのような状態でしょうか?
恐らく、皆さん共通して「汚れている」と思います。
そんな足をぺろぺろ舐めてしまうと犬の体内に雑菌が入ってしまい良くありません。
足のぺろぺろはやられたらすぐにやめさせるようにしましょう。
どうしてもやめない場合は、靴下を履いたりして犬に舐められないように工夫をしましょう。
犬の気持ちを理解して愛犬と会話できるように今日も犬についての理解が深まれば嬉しいです。