犬のストレスサインを「全て!」そして「詳しく!」解説します。
- 愛犬がストレスを抱えていないか心配な人
- 犬の行動を意味を知ってもっと愛犬と心を通じ合わせたい人
- 犬のストレスへの対処法を知りたい人
こんな人に向いてます。
目次
ストレスの原因

まずストレスサインの前に、どのような理由でストレスを感じてしまうのかを説明します。
ざっと例をあげると、シチュエーションとしてはこんな感じです。
- 知らない人が遊びにくる
- うるさい場所に連れて行かれる
- 飼い主が全然かまってくれない
- 運動量が不足している
- 思うように寝ることができない
- 留守番が多すぎる
- 体が思うように動かない
- 家族が喧嘩している
他にもさまざまありますが、これらが多く見られる原因です。
これらをさらに分類分けするとこんな感じです。
- 環境的要因
- 飼い主の配慮不足
- 犬自身の問題
犬がストレスを感じる場面では大きく分けるとこの3つが原因なんです。
よく見られる原因がわかったところで早速具体的なストレスサインについて紹介します。
原因がわかり、サインがわかると飼い主の意識で犬からストレスを遠ざけることができるようになります。
それによって犬からの信頼もグッと高まるので是非続けて読んでみてくださいね。
犬のストレスサイン
人と人の間に割って入る

もし家族同士が喧嘩をしている時に犬がその間に割って入ってくる場合は要注意です。
この行動自体の意味は「間にあって二人をなだめようとしている」と意味になりますが問題はそこではありません。
この家族内の緊迫しく空気感が犬にも伝わり、それがストレスとなって犬にのしかかっているという点です。
攻撃性の低い犬ほど間に入り自己犠牲の気持ちからその喧嘩を止めようとします。
犬は人間の感情が移ります。これはとても共感性が高い生き物であるためです。
今回のケースのようにネガティブな感情や空気感と同様にポジティブな感情や空気感も感じ取って楽しい気分になります。
- どちらかに対して噛みつこうとする
- どちらかに対して激しく吠える
- どちらかの手を舐める
これらの行動が見られた場合は、喧嘩をしている二人のうちどちらかが泣いていたり一方的に責められている場合が多いです。
その様子を見てその人を守ろうともう一人に攻撃や拒絶行動を見せています。
かなり気を張っている状況なので愛犬の精神にかなりの負担をかけていることを理解しましょう。
お腹を見せる

犬がお腹を見せるいわゆる「ヘソ天ポーズ」ですが、これがストレスサインになる場面が存在します。
それは愛犬が自分にとって怖いと感じる相手と直面している時です。
そんな時に見せるヘソ天ポーズは「降参や服従」の意味合いになり、相手に対して攻撃しないでねというメッセージを伝えています。
これは相手が人であろうと犬であろうと見せる行動で、下手に出ています。
この場合は、その恐怖や不安からストレスを感じています。
ストレスサインとしてのヘソ天ポーズは見知らぬ犬や人に見せることが多いですが、飼い主に絶対見せないというわけではありません。
シチュエーションとしては叱られた時です。
飼い主に叱られ、「もうそれ以上怒らないでよ…」といった意味でお腹を見せます。
それ以上叱り続けても犬にストレスを与えるだけでそれ以外の効果は期待できません。
そのため、叱る行為をやめてあげる必要があります。
ストレスサインである一方、お腹を見せるのは基本的には信頼を意味する行動になります。
これは犬にとってお腹は最大の弱点になるため信頼していないとなかなか見せようとしないからというのが理由です。
犬を飼い始めた家庭であれば信頼関係が築けてきた証として認識して良いものです。
足の裏が湿る

人間が緊張すると手に汗をかくように、犬は緊張すると足の裏が湿ります。
それによって歩いたところに跡がつくという光景が見られることもあります。
犬も緊張がストレスとなってのしかかることがあるため足裏が湿っていたら要注意です。
よく見られる場面としては「動物病院での注射時」です。
毎年、犬は狂犬病や混合ワクチンを打ちますがその時にぜひ愛犬の足裏の状況を確認してみてください。
おそらくいつもよりも湿っているでしょう。
目の端に白目が出る

犬は基本的にほとんど黒目の状態でいますが、ストレスを感じると白目が良く見えるようになることがあります。
理由は緊張のしすぎによって顔の筋肉が硬直してしまい、目を思うように動かせなくなってしまうため不自然な状態になってしまうためです。
この状態の目は通称「クジラ目」と呼ばれています。
このクジラ目は一見すると可愛らしいので、多くの人が心配の前に可愛い!という感情が前に出てしまいます。
ただ、犬としては決してハッピーと言える状況ではありません。
一種とSOSサインとして飼い主が読み取り、その状態から犬に緊張を与えているものを取り除いてあげる必要があります。
トイレがちかくなる

人間が緊張するとトイレがちかくなるのと同様に犬もトイレがちかくなります。
緊張や強いストレスがかかるとおしっこの回数が増えるためです。
一種の生理現象ですね。
ただ、その子の性格によっては逆に全くトイレに行かなくなってしまう子もいます。
これは緊張によって水を飲む余裕がなく排出する水分が体内に残っていない状態になるためです。
脱水にならないように飼い主が環境を整えて水をあげる必要があります。
目を逸らす

犬は飼い主がいつもよりもピリピリしていると恐怖やストレスを感じるため目を逸らすことがあります。
現実逃避のようなニュアンスで「みたくない!」と思っているのです。
ちなみにこれは人だけでなく怖いと感じるのであれば物であっても見せる行動です。
- 掃除機
- 車
- ルンバ
どれも音が大きく、自分の体より大きかったり動きが読めなかったりする物です。
掃除機をかける時は他の部屋に移すなど、これらから愛犬を遠ざけてあげると日々のストレスが軽減することもあります。
ただ、車同様に犬も毎日経験すると慣れることがあります。毎日掃除機をかけているのにストレスサインや攻撃行動が良くならないという場合は、飼い主を守ろうとしている可能性が高く解決するのはかなり難しいので部屋を移してあげると良いでしょう。
目を細める

犬が決して眠くないのに目を細める場合はストレスサインになります。
この行動はストレスを感じているけど、それを隠そうと平然を装うために見せている行動です。
犬はよく弱みを隠そうとすることがあります。今回のストレスだけでなく怪我をしている時なども隠そうとすることがあるんです。
飼い主がこれらのサインを知っていて、その異変に気づくことができると「この人だけは強がっていても理解してくれるんだ」と心の底からの安心や信頼につながります。
そのため、犬の強がっているサインは必ず知っておきましょう。
足を舐める

犬はストレスを感じると異常に自分の足を舐めることがあります。
これは「常同行動」と呼ばれるもので、同じ行動を繰り返すことでストレスを感じる出来事から目を逸らそうとしているのです。
しかし、この行動にはいくつか危険性があります。ざっとあげると…
- 毛色が変色してしまう
- 炎症を起こしてしまう
- 血が出るなど、傷つけてしまう
これらの危険性を避けるためにストレス改善してあげる必要があります。
また、足を舐めるのは足を痛めている時にも見せる行動です。たとえ血が出ていなくても捻挫などで痛みがある可能性があるため歩き方などを観察してみて違和感がある場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。
よだれが止まらない

犬がずっと吠え続けたり、その影響でよだれが止まらなくなっている場合はストレスサインになります。
この場合は原因が「分離不安症」である可能性が高いです。
分離不安症によるストレスサインが見られた場合は、今までのものとは異なり「かまいすぎていること」が原因になります。
そのため、家の中にいる時にずっとべったりくっついているなどの行為を避け、一人でも遊んでだりゆっくり寝られるように訓練してあげましょう。
よくあるQ&A

A.しつけに時間をかけすぎていて「もうこれ以上集中できない!」と思っている可能性が高いです。長時間のしつけはストレスになってしまうことも多いので短い時間に区切って行ってあげましょう。
A.長期休暇に入ると、いつも寂しい思いをさせているからとその時だけ特別可愛がる飼い主も多いです。しかし、これをしてしまうと休みが終わった後とのスキンシップ時間のギャップに犬が苦しめられてしまいます。長期休暇の場合は最終日に近づくにつれて徐々に平日と同じようにかまいすぎないことを意識してあげると犬もスムーズに日常に戻ることができます。
A.犬は「自分がいけないことをした」と思うとお腹を見せたり、飼い主を舐めたりと「もう許してよ…」といった様子を見せることが多いです。しかし、ストレスサインを見せている場合は自分が怒られていることに違和感を感じているのかもしれません。この場合よくあるのが「家族によって接し方が異なる」というものです。以前は怒られなかったのに今日は怒られるなんてことになると何が正しいのかわからず犬も混乱しストレスを感じてしまうんです。
今日の記事は以上です。